最近、ニューロマーケティングというのが話題になりつつある。(と思う。)
ユードーのアプリって、自慢をするとヒット率が高い。
でも残念ながら、昨年からアプリのリリース数は減少した。
受託開発が増えたからなのですが、社員も増員したことから、これじゃマズいということで、ユードー流の、ボクの企画の考えを新しいみんなに伝えて、開発を進めています。
企画をする時に、大きく4つ考えます。
1)役に立つか、面白い、楽しいか
2)開発工数
3)利益を生めるか
4)感動するか。
4つめの感動するかということが、ニューロマーケティングに繋がるのですが、これは後述するとして、上位から3つは、すごく当たり前なことです。
1)純粋な企画力やアイデア。
新しいアイデアの源泉は、先のブログのように、体系化(インデックス化)されていない、漠然としたものの中に埋もれています。その大人の体系化された思考の狭間を考えるには、ひたすら、非効率&無駄なことをすることと思います。
2)開発工数。
使う人が役に立つ、便利と感じることと、開発に要するコストが同一なら良いのですが、どうでも良いことに技術を投入するのは、無駄になることが多い。これはやめた方が良い。
でも、その技術が様々に転用して、新しい企画を生むと予想されるならば、積極的にやるべきだとも思います。1)同様に、それによって新たな企画を生み出すことがある。
例えば、昨年LiveLink3GというVoIP/Peer2Peer/映像のストリーミングの三つを一気に進めていたわけですが、これにより、コア技術が蓄積され、様々なことに転用できるわけです。
例えば、スピーカーから受話音を出しながら、話すと、当然ハウリングしてしまう。これを阻止するのに1週間要したわけですが、DSPで打ち消すとか、そういう技術は蓄積になるわけです。
まあ、かっこいいのは、ユーザーにそういうテクノロジーを見せずに、UIもシンプル、簡単にすることなんですけどね。
3)利益を生めるか。
最終的に儲からないと会社はつぶれてしまう。
面白いアイデアは、利益とか経済概念の意識をすることなく、沢山メモって吐き出すべきなんだけれど、最終的に儲かるポイントが無ければ、ボクの中では却下してしまいます。
ボクの企画のストックの中に、便器モンスター(仮称)って言う企画がありまして、世界中の便器(用を済ませた後に)を撮影して、位置情報とともにアップロード。
ユーザーは便器の撮影箇所が多いと、エリアを拡大して、レベルやランキングを競い合う。
GoogleMap上には、世界中の便器写真が集まり、きれいか、汚いか?等の評価が集まるし、ゲーム的にも面白い(FourSquareのような)、「新宿の便器マスター」という照合もついて、陣取り合戦的な位置ゲーの要素があるわけです。
そして、その収集した写真のDBによって、ユーザーは、今いる場所付近のきれいなトイレを探せるわけなのですが、維持や運営を考えてもマネタイズが出来ないのですね。
(とはいえ、これをビジネスに出来る方は連絡くださいw)
数多あるスマートフォンのアプリの中で、必要なのはユーザーが毎日そのアプリを使わないといけない、使わないと生きていけないような、そのような企画が一番良いわけで、良いセン行っているわけです。この企画。
4)感動するか。
ボクは、クレイジー(狂った)なギミックってよく言うのですが、
・便利
・安価
・多機能
なモノなんか沢山あるし、ガチンコで勝負しても負けてしまうんですね。
昔、大学でマーケティングやら学んだりしたけど、MBAもっているマスターがヒット作を沢山生めるかというと、そうじゃないことは誰もが知っていて。
人々の感性とか、感情に訴えるものじゃないといけない。
これは、ボクが音楽をやっていたからかもしれないのですが、色気の無いモノって駄目なんですね。
例えば、iPhoneのアプリがあるとして、
ユーザーは、機能的であることはもちろんなのだけれど、iPhoneを使っている時点で、何か面白いこと、非日常的な刺激を潜在的に求めているわけです。
だから、クソ真面目でもだめで
・デザイン
・UI
・ギミック
がとても重要になる。
どうしようもない、バカだなと思われる、一見くだらない要素を入れることによって、作り手の思想を感じさせるわけです。ユーザーがそれによって、笑ってくれたり、興奮してくれれば成功です。
消費者の感情をロジカルに分析をすることが、ニューロマーケティングということなわけで、
ロジカルに、瞳孔や表情などを調査するらしいのですが、確かにそうなのかもしれない。
そうすると、コモディティ化している、いろいろな消費財にも言えて、心地よい製品、、、ボクらの場合スマートフォンやソーシャルアプリなわけですが、レッドオーシャン化している中で問われていくこと。成熟化した先進国なんか、人件費も高いし、保守的だし、これから負ける一方になってしまう。
結局、企業も個人もアーティストとなっていくわけです。
ロックミュージシャンと同様、スピリッツが商品、作り手に問われてくる。
今日、会社で社内の壁、ウォールアートにするっていうことで、いろいろデザインを考えているところを見て、これは面白いと思いました。
どんどん殻を破っていかないといけない。
アホな上司がいたら、アホって言えば良いと思うし、良い子を演じる必要も無いわけです。
面白い企画や事業を想像するためにも、時には不良、中二病になることは必要で、ドンドン攻めていかないと駄目なのです。
人よりも、大きな欠点があっても、強烈な個性があった方が面白い。
すごくヒットしていて、安定したと思ったらいきなり辞めてしまうとか。
長期的に見て、利益を生むのは何なんだろう、と思うとイロイロ見えてくるわけです。
そのように、ふと思いました。