リーンスタートアップになってしまう理由

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ユードーの開発手法は、
ボクが指揮を執るようになってから、
リーン・スタートアップでして、
この用語を最近知ったぐらいですから、いつの間に自然とやってたわけです。
 
先日リリースをした、
ロケーション・ソーシャル「トモチカ」も
リーンな開発で、プロモーションコストをかけずにいます。
それでも、1日1000人、そして2000人と純増。
このまま、成長したらいいなと思っています。

開発も、クライアントのプログラマが、iPhoneとAndroid
そして、一人でサーバー側も担当しました。
デザイナーも、案をいくつか出して、
南雲が即決で決めてすぐに作業に入りました。
開発期間2週間とちょっと。
主要メンバーは3人。
 
でも、本音を言うと
僕はポジティブにリーン開発、あるいはアジャイル開発をしているのではなくて、
結果としてそうなってしまったのです。
 
そこで、視点を変えて、あえてリーンの開発をネガティブにみてみました。
皮肉を言えば、ボクラが羨ましいと思うことです。
だって、お金が大量にあって、売り上げ気にしないで
ずっと研究してろって言われたいもんね。
 
 
・情報をあまり信じないというコト。
人って無責任なもので、
あれだけ、騒がれていたのに、このメディアの引き方は何だ!
ってよくあります。
ということで、どんなに流行っていても
自分が作ってみて、やってみて、体感しないと信じないようにしています。
なので、良くわからないことは、
ギリギリの小さなところまでにしておくのです。
ちょこっとだけ、触って、作ってっと。
 
・ユーザーが分からない。
ボクは、ターゲットユーザーがロジカルに見えていないことが多々あります。
でも実は、一番分らないのは、自分の本心だったりします。
いろいろアイデアを思いつくんだろう。
不思議です。
なので、分らないけれども、
「かもしれない」という仮説を前提に進めるわけです。
ただ、「かもしれない」仮説が複数あると、問題点の抽出が困難です。
そこで、あれもこれも実装せずに、極力機能を集中する。
基本の機能が欠如しているための、言い訳の付加機能を搭載しないようにします。
これをやると、言い訳の補佐機能に、補佐機能が必要になり
スパイラルに陥ります。
こういう場合、根本の仕様が破綻していることが多いのです。
メインのギミックなり、機能で、ユーザーが興味を持つように
シンプルにしておきます。
 
・ユーザーに期待をしない。
基本的には、
ですけれど、今から新しく作るモノって、
無くてもよいモノ、つまり、生きるために必要なものではないんです。
だから、ユーザーが積極的に使ってくれるだろう
という期待を捨てて、
もっとも消極的なユーザーが、どうやったら手を伸ばしてくれるか。
分りやすくするわけです。
そうすると、デザインはとても重要で、難しい機能に
感性という魔法をかけてくれます。
そして、UIも遷移も、だれが操作してもわかりやすい。
シンプルにするのです。
わかりやすい、親しみやすい、インパクトあるとか、
考えます。
 
・ヒットすると評価が変わる。
ヒットしても、オレは認めない、
ってはっきり言ってくれると気持ちがいいのですが、
大抵の大人は、アイデアを話した時には否定していたのに
その作品がヒットすると、後付けで理由までつけて評価するものです。
なので、
プロトタイプや企画書に対するヒトの評価を信じないようにしています。
多くのヒトで、議論をして時間をかけるよりも、
プロトタイプを作ってしまって、体験、見せることなのです。
 
・クリエイターな社長である問題点。
社長っておいしい立場に見えると思うのですが、
確かにうまくいっているときはそうなのですが、
基本的に、創業者って、会社について責任を一手に負うわけです。
連帯責任で家やら財産を取られてしまうわけです。
ということで、
麻雀放浪記のように、自分の考えた企画に
全ての資材を投じて挑戦なんて怖いわけです。
クレイジーって楽しいのですが、それだけだったら
社員の給料も払えなくなって、みんな迷ってしまいます。
なので、キャッシュフローをみながら、
どのくらい、無理なく挑戦できるか。(開発費、人員)
考えます。
暴れん坊な、大胆な企画ほど、まだ市場が無いので
リスクが高いんですね。極力工数を減らします。
 
・みんなで考えない。
ボクは、オヤジになって、あまり不安にならないというか、
それなりに経験や直感があるので、対処できるわけですが、
若ければ若いほど、根拠の無い不安があるように思います。
だから、優等生主義っていうのか、100点満点を目指しちゃうというか。
なので、新しい企画であれば、もしくは、
競合があって、その機能を超えないとイケナイばかりに、
リスクヘッジをするあまり
シンプルな企画や仕様が、複雑になり、
特長やメリットが出にくくなってしまうのです。
そして、長いMTGをくり返しても、あまり生産的な時間じゃないことが多いのですね。
むしろ、一人が大方考えて、他の人に突っ込みを入れてもらうぐらいが良いと考えています。
 
・人に気を使いすぎないこと。
最近は多少マシにになったと思うんですけれども、
やりたいことは、何が何でも押し通す。
人の顔色を見ない、というか、
ボクは、見えていないんだけれど
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この記事を書いた人

管理人です。多趣味です。
沖縄在住です。音楽好きです。ラジオが好きです。

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