内緒にしていましたが、極秘開発をしていたmixiアプリをリリースしました。
「ピアノ狂想曲」(公式サイト)です。
PCのキーボードで、ピアノ演奏で遊べるソーシャルアプリですが、iPhone版ピアノマン同様に高品位なピアノサウンドです。
収録曲は沢山あります。ストックで700曲、最新のJ-POPを日々作っておりますので、今後沢山増えていきます。mixiユーザーの方は、ぜひ遊んでみてください。
実は、今日時点で、まだニュースリリースをせずに、1日で10,000ユーザーを突破したのです。
全く知名度のないアプリなのに、ソーシャルアプリって凄い。
他の会社さんとかの伸びと比べても、良いですね。
下記画像をリンクするとmixi内サイトに飛びます。
■簡単な説明
まず、自分の部屋があります。
主人公の東郷明音と同様。貧乏な学生ですから、部屋はとてもチープです。
でも、どんどんコーディネートしていってください。
練習をしたら、コンサートを開催して、お友達に聞いてもらう、連弾をしましょう。
■開発に際して
企画が始まったのは、昨年の12月です。iPhoneのピアノマンがユーザー数300万人(当時)などいろいろ好調で、来期はソーシャルアプリを進めると計画を立てました。
しかし、SNSはゲームとはちょっと異なります。まず、ボクはユーザーに、ゲームであること、ゲームであるから面白いと思ってくれることを全く期待しませんでした。ボクは、プランナーとプロデューサーとして、下記を考えました。
まず、人々の時間余剰をいかに低く抑えるか。時間コストが低い状態で、楽しく時間を過ごすかということです。ボクは、滅多に遊ばないのですが、パチンコ屋へ行き、日曜日待ったりと遊びました。
偶然、勝ったのですが、得た商品とボクが働いているときのコストを比べると、実は損をしているかもしれません。要するに、パチンコ屋で球を打つよりも、その時間仕事をしたほうが稼げるわけです。
でも、多くの人はそのように思わない。根源には、余った時間を極力楽しく過ごしたい。そのように思うわけです。
家庭用ゲームの場合は、ゲームで遊ぼうと、自らをセッティングします。ただ、ソーシャルアプリで遊ぶ場合は、合間にまったり。でも面白い場合は、のめりこむ。というわけです。
ということで、ゲームのようにプロダクトアウト(僕がいつも言う映画)では無いということで、TV型の企画作りを進めました。
企画に際しては、世界観作りを急ぎました。mixiさんを初めソーシャルアプリのターゲット層ということですが、割と年齢高め(投入するプラットフォームによりますが)ということを考慮しつつ、既存の国外他のソーシャルアプリ、いわゆる育成系、領地拡大系には、キャラクターというか世界観のブランディングが弱いように思えました。なので、対象にする人たちが、ピン!とくるようなストーリーや人物相関図、ミニストーリーを考えてチーム内で共有しました。開発する側も同じく、「こんな雰囲気、世界観なのだ」ということを右脳で理解したことになります。
厳しい学園生活で、いじめられるけれど、うまくなる。なかなか成長しないけれど、うまくなる。
うまくなる心地よさが感じられる。
そして、デザイナーを中心にキャラクター作りを進めていきました。同時に演奏をする、ギミック部分を進めたのですが、基本的にゲームを期待していないユーザーを対象にしているので、キー入力があるまでは止まる。つまり流れないことをポリシーにしました。そして、タイピングのように、なんとなくやっていると、慣れてくる。きちんと直ぐにタッチできると、演奏になる、ということにしました。
その後、社内の開発ではラインが全くあかないために、ユードーのデザイナーがディレクターとして、プログラムは無精髭さんにお願いして、進めました。特に、核となる演奏周りは、Flashというサウンド同期が不安定なこともありますが、大変よく出来ています。
企画に関しては、春先にmixiさんへお伺いして、ソーシャルなコトの重要性、ポイントをご教示いただきました。そして何度も仕様変更をして、完成した次第です。
今回、エイデックさん(読売テレビ100%子会社さん)は、たまたまIさんとお話をしていて、将来のTVアニメ化も視野に入れて、メディアミックスというビジョンもあり、共同で事業連携して進めることとなりました。
楽曲ついては、JASRACさんの許諾がおりまして、ソーシャルアプリでは初めてですので、いろいろアドバイスをいただきました。(ありがとうございます。)
今後、J-POPをどんどん投入していきます。ストックは沢山あるので、ご期待ください。
ソーシャルアプリにしては、開発期間が長かったのですが、とはいえ、迷うことなくじっくり作ったというところでしょうか。ユーザーへはゲーム的な、遊んでくれるだろう、ということを期待しない。
最初は、ものすごく簡単。上手になるとレベルがグングンあがる。とはいえ、あとから遊んだユーザーとのハンデはあまり無い。そんな感じです。
リテラシーってやつかもしれませんが、業界が違うと用語も、価値観が大きく異なります。
スマートフォン向け開発で得た、隣の業界は、常識が異なる。感じ。これが重要でしたね。
今後ですが、リリースをしながら早急にバグフィックス(というのも凄い)して、バージョンアップします。
早い段階で、PCキーボードだけでない、ペリフェラル系の発表もあるかもしれません。
ニュースリリース前ですが、開発についてまとめてみました。