最近聞かなくなったんですが、
個人間取引(CtoC)って、一時期、流行ったじゃないですか。
そこで研究・勉強しようと思って、ちょっと前に調査をしてみました。
Wishscope,microstore,whytelistとか、面白そうと。
実際は、どうなんだろうねってことでした。
ヤフオクは近江商人じゃない。
モノが良ければ、営業しなくてもよい。
そもそも、不要品で捨てようと思うぐらいなので、
原価がないモノだから、逆に強気にできるわけです。
沢山のモノが溢れている中で、
「そんなのほしかったの!」っていう、小売店の発想じゃ売れないものを用意するんですね。
これだけ個人に情報が集まっているなかで、
ヤフオクとかでダイレクトに取引できちゃうんだから、
日本の近江商人みたいな時代は終わっちゃった気がします。
それで考えた。
タダのモノ、ニッチだけれど、ものすごく魅力的なモノは何か?
押し入れにあった、80年代のパソコンのアイドルパンフレット。
南野陽子や斉藤由貴とかもっていまして、そういうの集めて売ったらウン万円になった。
アマチュア無線機。
ウン十年前の古いアマチュア無線機って、レアすぎてこれも高く取引されている。
結果、もうかった。
いい飲み代になった。
もっと儲けようと思った。
次にやってみたのは、自作品を売るってやつ。
ボクの特技なのですが、車の電装系の自作ができるので
部品を集めて、ある輸入車向けに作ってみた。
あっという間に、完売。作業代を売り上げました。
円高の時期でしたので、
ドイツやフランスなど、非英語圏の部品を輸入して、遊んでから
国内で売ってみることもやってみました。
さいきんは、円安になって、BUYMAはたいへんなんじゃないか?
ドイツ語だとかフランス語とか読めれば、
取引ができれば、国内のお店を構えている
パーツショップを相手にしたら、安いし勝てるわけです。
というわけで、ボクは会社が潰れても、内職でご飯が食べれることがわかった。
いや、違う!
これで、パソコンがかえた。
やっていて気が付いたのですが、
転売屋とご老人の内職なのか、修理屋さんというか、
安価で商品を購入して、修理をして販売をする人も多い。
いろいろな人間模様がわかったけれども、これ、
やり方ようによっては、十分利益が出る商売であることがわかった。
人に対して信頼していないってこと。
プロ同士ではトラブルが少ないのだけれども、相手が初心者だと、
評価がわからないので、トラブルが多い。
例えば、3週間後に動作しないので交換してくれというクレームが一件あった。
お店じゃないし、それは無理でしょうっと。
あと、他者の評価をみていると、一番多いのは、
傷があったとか、そういう些細で
人によって見方やこだわり、価値が違うわけです。
繊細な人なんか無理だと思いますね。
シェア( <共有>からビジネスを生みだす新戦略)
なんて本が出てから、
ルームシェアとか、カーシェアリング、いらない不要品を貸すような、
所有権を移動させないで共有するビジネスって流行りまくったけれど
かなり難しいと疑ってはいる。
人々がおおらかで、神経質じゃなかったらいいんだろうけれども。
で、手数料だけじゃ、ビジネスは無理だと考えている。
ハブにしかならないんだから。
ヤフオクをやって思ったのは、もっと深いところでは、
最近の日本というか、社会やビジネス、企業にに信頼ってことがなくなっていると感じている。
要するに、情報過多ななかで、プロに信頼をすることもできなくて、
うまく情報を集めて、価格コムより安ければ、
お店じゃなくても、中古で安く買えばいいじゃんとか。
逆に、覚悟している人は、安ければ、トラブルがあっても仕方ないなとか。
営業をしなくても、売れるけれど。
先述のように、いいモノっていうのは、
状態が悪いですとか、ノンクレームノンリターンですって言っても、ものすごい人気なのです。
こんな売り手市場はないよな、って思います。
そして、ゲーミフィケーションなんですね。
落札時間内で競合が現れると、ついつい金額をあげちゃうんですよ。
というわけで、
ヤフオクの市場が7000億で、手数料だけで350億の売上らしいから
このオークションやEC系で、
ちょっと新しいアイデアでおこぼれがあってもいいと思うんだけれど、
どこも、玉砕状態ですよね。
でもですね、楽天オークションとかは、利用者が少ないのと
出品者も情報を持たない人が多いので、落札で行くのであれば、
大穴はこちらだったりする。
というわけで、ボクはかなりオークションの勝ち方が見えてきましたね。
情報だしたくないな。
というわけで、面白くて、利益も出たわけですが、凄い面倒くさいのでやめた。
暇だったらやるけれど。
みんなに聞いてみると、
住所やら個人情報を出してしまうのが怖くて、女性の方がやりづらいのと
リテラシーの違い、どこの誰だかわからない人と、慣習が全く異なるとか。
トラブル対策が問題なわけです。
ボクも一件あったぐらいなので。
ということで、ボクは、このマーケットの次の可能性って、CtoBじゃないかって考えている。
相手が企業、つまりプロだったら安心します。
そっちのマーケットも大きいでしょう。