中島らもな子供から大人

Pocket

中島らもさんが亡くなって、7月26日で9年。
明るい悩み相談室」って本を子供の頃読んで。
学生時代は、エッセイを読んで、

どうも最近、周りの連中が、
イカレていかないなとかさ、キレがないなってことで、
何となく、アマゾンで数冊買った。
とはいえ、老眼を言い訳に、それでも読む気がしなくて、
テレビの前にほこりが付くぐらい置いていて

ようやく、しかたなく、らもさんの本を再び読み始めて、
挫折したり、うまく行ったり、下り坂だったり、
当時のらもさんを読んでいた自分を回想したのですね。
今でも、アプリのネーミングとか、コピーライトとか、影響を受けているはず。

昭和な時代に、中学受験をしまして、イケイケだったし、
好きな勉強は、夢中になって
横浜からも出てみたくて、麻布中学の学園祭に行ったのです。
目当ては、鉄道クラブで。
学生に、「君は麻布の顔してるよ」って、調子に乗って
必勝のハチマキをもらって、絶対受かるって頑張ったのですが、
試験当日、ウキウキして、広尾の駅から
有栖川宮記念公園を抜けて、進学塾の先生と握手をして
受験したのです。

当時、勉強に影響するので、修学旅行行くか、行かないかとか、
旅行の帰り途中で、塾へ引き返そうとする親と
先生が揉めたりして、
かなりピリピリしていたわけです。
とはいえ、超難関校だから、165系の鉄道模型で遊びたいために
受験した学校に、簡単に受かるわけもなく落ちたわけです。
多分、人生最初の挫折。

酷いものでね、景気付けに、
帰りサーロインステーキ食べようってことになって、
けれども、もったいないから、ハンバーグステーキってことになって。
庶民的です。
そして、BGMは当時ヒットした、渡辺美里のMyRevolutionでしょう。
半べそで、今でも絶対に聴かないもんね。この曲。

でも、そこそこ勉強をしたので、公立の中学で
偏差値70ぐらいの公立トップ高校合格ラインに入って、調子に乗ったら
再び、急降下で。
どう頑張っても、成績1番の人には勝てないわけです。
担任だった美術先生が心配になって、
念のために、ランクを落とそうということになって、
さらに、苦手な美術なのに、評価がすごく良くて、
内申書頑張っていただいたに違いない。

そんなわけで、確実に合格できそうな学校。
地元では、面白い、自由で名物なお祭り学校で、
受験当日に完璧に受かったってわかったぐらい自信があって、
入学したものだから、そしてトップの方の成績だったので、
またまた舐めてしまって、音楽をやって、
もともと、テクノから、ブラックミュージックとか
ハウスにはまったわけです。
当時、ニュージャックスイングとかキテいて、いまだに大嫌いなのだけれども、
トラックを作ったりしていて、
再び、成績は急降下。
卒業時は、下から数えて何番目でしょうね。。。

そんな中で、大学に行かなくちゃいけないとか、
妙な繊細さか、思春期が邪魔をして、ピアノを弾いていても
人前で弾けなかったりして、中島らもさんに習って、
精神科で精神安定剤を飲めばいいとか。
そして、なんだかわからないまま、浪人生活に突入をして、予備校中退。
今考えれば、在学中に、AppleのラジオCMの仕事を貰っちゃったので
進学する意味が分からなくなったのでしょうね。
ピアノやソルフェージュ習うのも嫌になって、逃げる。

というわけで、ボクの人生
どうなるかわからないけれども、
とりあえず、港湾労働者とか、
寿町をふらふらしたりとか、

地元のMacintoshの写植屋さんにお世話になって、
印刷屋に配達のバイトをするとか掛け持ちをしたわけで、
混沌としていたけれども、
そこの社長さんから、毎月、給料を特別に時給+5万円もらったのです。
君は頑張っているから特別だと。
確かに、ネットを使った(当時は、インターネットなかったけれども)
版下の提出システムとか、結果うまくいかなかったけれども
インフラを構築してて、そういう人いなかったのかもしれない。

みんな、現役だと大学2年生だったりして、
どうなっちゃうんだろうとか、悩んだけれども。
でも、どうも、ボクは、出会う人に恵まれていて、
いつの時期も、何かしら応援してくれる人がいたのは確かで。
20年以上前だけれど、
ちょっと、その社長さんにお礼を伝えたいと思っている。
バイトに、5万円プラスしてくれたのは、相当なことがあったはず。
ボクは、同世代の人とは全く、うまくいかない(仲良くなれなかった)けれども、
年齢が、上か下の人たちには、お世話になる。
あとで、その原因がわかるのだけれども。

実は、今日、ボクの会社はボーナス支給日でして、ふと思い出したのです。
今までで一番支給額が多くて、そういう余裕ができたのは
自分でも、会社をやっていて、びっくりなところはあるけれども、
来月には、また、あたらしいことをやって、
上下の人に支えられ、
多分、この数か月で、いろいろな人と出会い、また挫折をして、
先に進むのかなと。

いろいろやりましたけれども、10代の
その5万円のありがたさや、重さを今になって感じまして。

ちょっとエッセイ風になってしまったのは、
らもさんを読破したからなのですがね。

もう、ボクも40代です。
完璧な人生はないけれども、自分を信じて期待をすれば、何かが返ってくるのさ。
って。

Good? Bad? Share
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

管理人です。多趣味です。
沖縄在住です。音楽好きです。ラジオが好きです。

目次