オンガクをコトバで聴いてみる
三日坊主と言われそうなのですが、英語のトレーニングを密かにやっています。
(って、この時点でオープンなのですが)
文法よりも、まずはセンター試験程度の必須単語レベルから見直しています。
単語をガンガン覚えて行くのは楽勝なのですが、
文法になると支離滅裂で、駄目ですね。
そして、ヒアリングも難しい。
そんな中、オンガクを聴いて、新しい発見。
オンガクをコトバで聴くということを、38年間、これはウソですが、
モノゴコロがついた時からしてこなかったということなのです。
オンガクを聴くと
ドとか、ソとか、メロディを聴いたり、和音はどのように進行して、展開するのか。
そして、一つ一つの音色や、ミックス具合まで。
この音は、○×の音源だな、とか、ボーカルのコンプかかり具合が良いとか。
まとめて、サウンドの空間がいいなとか。
そういった作り手な聴き方をしてきたのです。
最近、洋楽や英語楽曲を聴いていると、
単語や文章で入ってくるようになりました。
今まで聴いてきた、様々な楽曲がコトバとして認識して理解できるようになったのです。
何回も何回も、何十年も聴いた楽曲が、違って聞こえるのです。
ボクは、初めて分かりました。
人は何を中心に聞いて認知をするのか。本当に異なる。
もちろん、ギターリストだったら、ギターが。
ドラムだったら、ドラムが気になるのでしょうけれど、
オンガクを作る立場でない人、一般のリスナーだったら
歌詞の意味を噛み締めて聞く。かも。
って言うことに初めて気が付いたのです。
思想界の巨匠と作曲家という立場で、
先日お亡くなりになられた、吉本隆明、そして坂本龍一の対談
音楽機械論という書籍がありまして、
吉本隆明は、美空ひばりを、そして中島みゆきを文学的に評価するわけですが、
教授は、音楽的な情報量が少ないと、ぶった切る(論じたと思います。たしか。)
で、話は噛み合なくて平行線だったわけですが、
両者の立場、コトバで聞いているか、サウンドで聴くかの違いだったのです。
っと、端的に説明できるほど簡単じゃないのですが。
コトバか、サウンドかは、聴き方のセッティングも異なりまして、
コトバを聞く場合は、複数動作できずに、曲だけに専念していないと
単語や意味が流れてしまう。
日本語でも、英語でも。
文脈があるので、オンガクのつい数秒前の過去から、今までの文章を理解をして
何を伝えたいのか、国語の問題のように止まって聴かないといけないのです。
だから、ながら作業で聴けないってことです。
サウンドで聴くのは、ボクにとっては楽で。
全ての音から、コトバまで空間というか、ロジカルに考えなくて
直感的、右脳で感じる聴き方ができるのです。
直感に対して、
一つ一つの紐を時間をかけて解くことで、コトバに分解ができる。
ということで、洋楽をコトバで聴くと、新しくて
かつ、ニュースなどのスピーチと比べると、テンポが遅いので
比較的、簡単に理解できる気がしています。
一つの物事を様々な側面から見てみる。
これはオンガクにも当てはまるんだなと。