最近、健康のためにたくさん歩いているのですが、
考えることのテーマを設定してから、10キロ2時間強自宅まで歩くようにしている。
今、名古屋にいまして、
「新奇性先行」と「パラダイムシフト」について
ずっと考えていまして、
スマートフォン向けのアプリ、
2008年7月にiPhoneとAppStoreがスタートしてから
5年。
imodeは約10年続きましたから、アプリのマーケットのライフサイクルは
どうなんだろう、と危機感があります。
ボクが知っているだけでも、
VHS/β、PC98の時代、PlayStation/SS、携帯ゲーム機、スマホ・・・。
プラットフォームのサイクルってどんどん短くなる。
ボクは、そういう時代を経験して、その中で働いていたので、
危機感があるわけですが、
5年後、10年後、20年後。もの凄いパラダイムシフトが起こる。
ネットだって、今から、10年前。
「モノは手に取って、見ないと買えない、買わない」
から、レビューやら人気で判断して、amazonに注文しているし、
CDだって、Vinylの時だって、ジャケットを手で触れないとね
なんて言っていたのに、iTunesです。
最近、よく地方講演に呼ばれ、
そしてボクも日本全国を
とある目的で歩いてリサーチをしているので、
いろいろな方とお会いするのですが、
今ある、マーケットの中で切磋琢磨するか、
とか、プラットフォームとか、マーケットの範囲内だけで考えてしまうことが多い。
アプリならば、AppStoreやGooglePlayになるわけですが、
このマーケットにだけ、こだわる必要も無いし、
後発参入では、ノウハウが無いので、もの凄くパフォーマンスが問われる。
むしろ、これから伸びる分野、事業、マーケットの
1番手はリスク大として、
2番手、3番手を狙った方が先駆者になる。
1番手で成功した人に追従するのが良いと考えている。
でも、これが、うまく伝わらないのか、
話が「面白いですね」とはいわれるけれども、
「役に立ちました」ってことにはならない。
いや、成熟した市場で勝つためには、
相当な資本力、ノウハウ、パワーがいるので、
何か、新しいインフラやシステムにのっかるか、
偶発性で機会を拡大して、小さく育てるのが良いのだけれども。
このあたり、キチンと話せなかったんだなと、反省。
あたらしいことにチャレンジするというのは、
「新奇性先行」ってことで、
未知の領域を知ることへの快楽があって、さらに先導して、
お宝を発見したという、自己顕示欲も高まる。
同じことをしているよりも、ワクワク感が大きい。
もちろん、不確実故のリスクも大きいので、
それは覚悟がいるわけだけれども、
今まで10年間、成功や失敗という経験を持ったのか、
蓄積なのか、その自信がセーフティゾーンになっているのかなと。
この、パラダイムシフトっていうことで、
何か参考になること。
昔をさかのぼってみたら
ベネッセコーポレーション、福武書店の歴史が興味深かった。
遠隔教育というか、通信教育の「進研ゼミ」
自分の能力や進み具合に最適化した問題が出るわけでもないし、
すぐに質問はできないし、回答も数週間後。
先生も、大卒以上らしいが、教員でもない。
(結構、赤ペン先生は大変らしいけれども)
リアルタイムな授業ではないのに、先生もよくわからないのに、
今では、全く疑問を感じなくなっている。
正直、受験には使えないけれども、
勉強をする癖をつけるために、
やる気にさせるシステムがあって、
勉強をすると、シールを貼り、たまると景品が貰える。
友達を紹介すると、招待得点が貰える。
要するに、ゲーミフィケーションってことなわけですが、
進学目的から、日々の勉強を面白く、やる気にさせる
と方針を変えたところ、グンと拡大したらしい。
なるほどっと。
正確には、パラダイムシフトというよりも、
これまで否定されていたことを、うまく払拭したのだなと。
面白いと思いまして、
新しい体験をするためにも、異業種や異分野を研究しようと。
健康食品やら、いろいろあるなと。
この面白さが、新奇性先行なんだなと思いながら、
今日も歩いております。