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2018年から沖縄ですすめていたドーユーラボは3年になる。かなり忙しかったけれども、最近は土日の休みは、「沖縄っぽいゆっくりな時間」を過ごすことができている。血圧も下がると良いな・・・。

子供達向けに、動画の教材をつくって、打ち込み教室もやっている。前半はリズムを打ち込み、後半にピアノや歌を重ねていく実演だ。何も考えずに制作をしてから・・・この感じは80年代だなとおもった。

沖縄に住んでいると、ブラコンと言われる80年代のサウンドをかなり聴いている。子供の頃大好きなブラックミュージックだ。

家の近くに、「嘉手納基地」がある。ファンキーな車ばかりで、後輪駆動(FR)なトヨタチェイサーや、アルテッザの米軍ナンバーが通り過ぎて、軍人さんが全開で聴いている。もし、値段の上がる中古車を買おうと思ったら、米軍基地に出入りする古い日本車を探すと良いと思う。ファンキーな日本車と米軍兵は、ニタニタしながら懐かしいブラックミュージックを聴いている。カーラジオから流れるサウンドは、アメリカそのものだ。

サンルーフからは、戦闘機が飛び立ち、うるさいというよりも、アメリカだなと勘違いしてしまう。

基地問題について触れたくないというか、良いことも悪いことも、沖縄の文化に影響を与えているし、週末に基地や外国人住宅のパーティをみていると、ワクワクもする。基地の近くの楽器屋さんにいくと馬鹿テクのアメリカ兵と沖縄の人が演奏していて、最初は呆れ気味の楽器店のスタッフも、それをみている他の客も楽しんでいることを、わかってくる。ミクスチャーなのりは楽しい。バーに行くと、日本語を習いたての兵士の人と面白い話ができる。英語の勉強になるわけだ。今はいけないけれども。

ジメジメ湿度さえ低ければ、沖縄はロサンゼルスの日差しに似ていて、不思議な感じだ。58号線を那覇から北上すると、北谷や嘉手納、読谷のアメリカと基地と、サイケデリックと思えば、さとうきびやゴーヤ畑な雰囲気になる。今の時期、観光客も少ない沖縄中部の静けさも悪くはないと思う。

3年の間に、那覇、与那原、沖縄市、読谷村と住んできて一番気に入っているのは、嘉手納基地周辺だったりもする。

 

沖縄ならではの、サウンド。ちょっと紹介したいと思う。大好きな音楽プロデューサーJam & Lewisがとてもあう。

Force MD’s / Tender Love

大好きだったけれども、子供だったので曲名も何もわからなかった。偶然、サンフランシスコでタクシーに乗った時に、ラジオから流れてきて、運転手が教えてくれた。

どっぷりしたエコーやリバーブ感と、リズムがないのに英語のアタックやハーモニーが十分に伝えてくれる。そして、世界で一番難解な”アウフタクト”で、よく聴くと、歌のの入りかたが難解なことに気がつく。考えて歌うと難しいのだ。

Force MD’sについて調べても、日本の情報からは何も出てこないが、メンバーはとても不幸なことが続いてしまっていたようで、メンバーの大半を病死などで失っている。このハッピーなPVだからこそ、少々悲しい気持ちにはなる。

次は、毎週金曜日の夜になると聴く曲。

Cherrelle / Saturday Love

バブルな時代に、デジタル系のシンセサイザーのキラキラサウンドと、カセットテープが伸びたような、半分デジタル、半分は超アナログの質感な時期で、鍵盤のグリッサンドや、キラキラなシンセサウンドが本当に気持ち良い。

New Edition / Can You Stand The Rain

5月ぐらいになって、米軍のおじさんが全開で聞いている系なサウンド。

音楽を作っているから、部分的に聞いてしまうのだけれども、Cause I need somebody〜のフレーズで、フルートのようなユニゾンや、アルペジオの分散サウンドなどが、この時代のJam&Lewisっぽくて大好きだ。

しかし、メンバーのボビーブラウンも、奥さんのホイットニー、娘さんの不幸もあり、どうもこの手のアーティストは幸薄い感じがする・・・。

Human League / Human

Jam & Lewisを聞いたきっかけ。1986年テクノユニットだった、Human Leagueのhumanのヒットだった。当時は中学生で、彼らは米国で売り上げで低迷をしていたこともあり、J&Lにプロデュースをお願いをして、全米・英No1ヒットになった。(らしい)

ここまで聴いて気がつくこと。Jam & Lewisは、Dbのメジャースケールで、おそらく演奏をするときの手癖せが、このサウンドを生み出し、全世界にDbメジャースケールとサウンドの煌びやかなシンセサイザーのエレピ感、ギターのような歌に沿ったアルペジオ、シンセベースのフレーズを洗脳したのではないかと思う。Dbスケールは、鍵盤を弾く時に指にフィットする。

子供の頃は、この曲のディレイ感や残響の雰囲気、コード間に憧れたものだった。

 

ということで、コロナだけれども、久しぶりに音楽をつくっているし、好きな音楽をつくること、聴くことは最高に楽しい!

47歳になって、20代前半にゲームやゲーム音楽を作っていた時期は大昔になった。気持ちが正直になってきたけれども、僕はゲーム系だったり声優さんの曲、DTMなサウンドはあまり得意ではない。嫌いではないけれども、それほどではない。だから、大好きな人には、かなわないし、若い頃は合わなくて辛かったのかもしれない。

もちろん、音楽もゲームも作ることは大好きでヒットは出したりしたけれども、多動なので色々なジャンルをつくって、もちろん楽しい。初音ミクとか、もちろん楽しいけれども、なんだろうな、好きな人はもっとすごい。

僕が、子供の頃から一貫して大好きで、影響を受けた音楽は、エレクトロなニューウェーブであったり、ソウルミュージック、ブラコン、R&B、アシッドジャズなのですよね。邦楽とかはあまり聴いてこなかった。

歳をとって正直になったのかもしれないけれども、沖縄の風土が合うのもそのせいなのかもしれない。

 
 
 
 
 
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