2017年3月3日でユードーは創業15年です。
最初の事務所はhttp://hamarepo.com/story.php?story_id=2069でした。
赤ん坊だった息子は高校生となり、娘は中学生です。
前期もユードーは大きな改革がたくさんありましたが、
ようやく落ち着きだしました。
先日、母に「子供の頃は、おっとり(のろま)だったのに」
と言われました。かなり会社を経営して、「せっかち」になりました。
経営をやっていると、チャンスも、危険なことも嗅覚が鋭くなります。
やばいと思ったら、速攻で動き、解決をする。
今後は、もう僕は手を出してはいけない。止まろうと考えています。
長い間、座右の銘なのか心の中に3つの言葉がありまして。
「30代は走りながら考える。40代は止まって考える。」
「短所は長所に、長所は短所にすぐに転じる。」
「自己ツッコミ。」
基本は、滅茶苦茶なポジティブですが、心配性でネガティブなことを先読みしてすぐに解決をすること。同時存在しています。
止まって考える為にも、今、僕の一番の課題は、
先のブログにありますが、自分は、空気を読みすぎて(適応しすぎる)
「本意はよく思っていない」のに、過剰に抑えることだったと思います。
雰囲気は柔らかいのに、頭の中はキリキリ冷酷とも、観察しずぎなのか、ストイックなギャップなのか。抑えるけれども、最後にブチ切れてしまう。
それであれば、小出しにしよう!
でも、40歳ともなると、そもそもの自分を変えることは難しい。
僕自身に、ぼんわり、音楽をつくるような、2つのイメージを頭の中にもつように試みています。
1.予備校・塾の先生
熱血な先生。「考えよりも速く言葉が出る。」自分。
言葉でダラダラ多弁に、思ったことを良い悪いに関わらず、ガンガン話す。その状況や問題、相手に対して、相手側の立場も想像して、でも相手だったら、こう考えるかも、あー考えるかもしれない。答えを出さずに、それぞれの立場になってダラダラ伝えるようにしています。それによって、相手への配慮になっているような気もしていますし、頭で察したことをそのまま伝える。計算高いではなく、計算をすぐに口にする努力。
限界を超えて、怒るよりも、この方がまだまだマシだと思っています。
2.荒療治に振り切る。
わがままなのか、思ったことを口にする、実行すると自己中心的でキツイ。
過剰に良くない方向へ振り切って、後悔(失敗)をして、事前回避する前に小さな失敗をしてしまおうと思っています。
僕は、みんなに「今年は、口八丁、楽な1年を目指す。」と伝えてしまいました。怠慢な自分を認めてくれと。面倒臭いことはやらない。全部滅茶ぶりをする。
もちろん、手を抜くわけではなく、「自分の新しい気持ちや想い」を引き出すためでもありますが。
ですが、不思議なことに、気づきました。
相手がしてくれたこと、準備してくれたこと、考えてくれたことへのお礼の気持ちが自然と沸き立つことです。
相手の配慮や想いを、ダラダラと、僕は口に出して自然と伝えること。
「この時は、このように考えていたんだよね、配慮してくれたのだね、ありがとう。」
気づきが増えたことと、周囲が頼もしく思うことが本当に増えました。
そして、社員の成長が楽しみになり、そのために今何をするべきか、自分はどうあるべきか。
数年前、父ぐらいであろう上場されている先輩社長が、
「南雲社長は、自分が仕事が一番できると思っている。」とぽろっと伝えられて、驚いたことがありました。
そして、先日僕は、
「当時はよくわからないけれども、その言葉の意味が浸み込み、スッとわかった気がします。」と社長にお礼を伝えると
一言
「南雲社長は、自分の会社のオーナーになったからです。社員にお願いをしている。今までは会社員として、社員もライバルだったのですよ。」
社長は、僕のようなことも当然経ていて、
これから僕が経験するであろう何かは知っているのだと思います。社長しかわからないこと。
その何かは経験しないとわからない。
短絡したり、本を読んでも、その時期が来ないとわからない。
でも、新しいこの感覚は、今まで当たり前だった日常が別の日常にも見える。
もしかしたら、40代のいろいろな問題を乗り越えつつあるのかなと、
「作曲家」な自分を捨て、「クリエイター」な自分を捨て、
社長の覚悟なのかと思うこの頃です。
しっかり心の整理をつけて、お世話になった皆様にはご挨拶をいたします。
15年ありがとうございます。これからもよろしくおねがいします。