音楽は、たまにつくります。
最近自分のサウンドをつくって遊ぶことについてです。
Macにおまけのようについてくる
「GarageBand」使いやすい。
昔は、シンセサイザーや音源モジュール、
パソコンに、音の出るチップやボードをつけて、ピコピコ音が出るぐらいでした。
出張先で、音楽づくりをするために、キーボードを持ち歩きます。
アプリのために、音楽を作曲しているのですが、組み合わせで音楽が作れてしまう。
メロディや自分の歌も、ネット上のフレーズをみつけ、組み合わせて作れて、良い時代だ。
なにか使ってみる。ところが?
動画であげてみました。
「なんか、間違ってないが、ノリがバラバラ。気持ち悪けれども、よいのか。」
自分勝手なプレイヤーだらけで、フレーズのノリやグルーブが合っていません
そこで、ドラムは、
ノリをタイトにするために、コンプレッサーで痛いぐらいにする。
ベースでゆるさの揺らぎを与えまして、
クラビネットとドラムをぴったりに。リズム隊をしっかりと。
一番上段トラック=ドラムループ素材で、グルーブを決定。
素材一つには揺らぎや収録した場所のノリが合うので、
他の素材と合わせるには、かなり波形(録音したデータ)を切り貼りしないと合わない。
他のパートを弾いてみました。
シンセも、「この時代は、ModulationやPitchBendを使いこなそうとした気持ち」になって、グニュグニュする。
ギターなど、「ナイルロジャースっぽい」
いくつかのフレーズを持ってきたのですが、
気持ち悪い。
コンピューターで整形する(クオンタイズ)では難しくて、下手くそでも耳で聞いて、何かのパートを弾かないと、合わない。
でも、数分でここまで作れれば、良い。
雰囲気だけならば、誰でも作れる時代だ、凄すぎる。
誰でも楽しい。
クラビネットも必死に、Moogもムニュムニュ弾いてみます。
ある程度は弾いて、打ち込みをしないとダメですよね。
moogのシンセに、クラビネット、
調子に乗って、MadonnaのHoliday。
音は、Jupiterっぽい感じ。まとまってきました。
その時代のサウンド
自分が初めて洋楽を聞いた80年代のサウンド。
慣れなのか打ち込みでも(手で弾いても)
「あんな感じ。」「こんな感じ。」で作れます。
最近は、音楽制作についてご無沙汰をしており
本職ではないから、いろいろ楽しい。
一曲完成させなくても、良いので数小節入れたら、「もういいや」になります。
簡単なことはよくないかも。
気軽に作れるけれども、執着や想いが足りない。
今の人たちは、丁寧に引用をして、
うまくコラージュできるのだけれども。
良いサウンドのつなぎ合わせやセンスがすごい。
自分は、多分、これは無理で。
鼻歌を歌う、頭の中でイメージして五線譜に書く
弾くことが大事なのではないかと思います。
昔いた会社の先輩に、機材に依存せずに
良いメロディを書きなさいと、言われたことを覚えていて
バート・バカラックを教えていただきました。
何年後、何十年後に残る良いメロディ、
聞いたら忘れないフレーズというのは、
頭で考えて、頭の中で完成するような気がしています。
タッカタッカ。物語にぴったりなリズム感、切なさ。
手で弾きながら、音を選んで作ること。
もちろん名曲はあるけれど、
パソコンに目で見て作ること、どうも、人の意識の外に
楽曲をメモして作ることが、便利だけれども、
よくないな、と思っています。
作曲は、頭の中で可視化する。音を鳴らす。
今の自分からは想像できないのですが、以前は職業病なのか
頭の中で、音が作れて、自分は和音にこだわったりするので
頭になっていた和音は、指で弾いてこれだった。
とか、確かめて作った気がします。
あっさり作れるのは、楽しくて仕方ないのですが、
この曲は、ここだよは、イントロだったり。
僕がこの世で一番好きな曲ですが、美しいフレーズがちりばめられていて、メロディに対して、和音が繊細で、わざわざ内声が細かい。
僕が、今から作曲をやる!となった場合に
頭から、効率化や最適解を求める思考を止めて、時間の流れが遅い街で、ゆっくりじっくりしないと、無理だなと思い、切ないなと思うんですね。
そして、その年齢、生活、気持ちが全てなので、コンピューターをなくして、ピアノを練習して、ピアノ一本で作るぐらいじゃないと。
打ち込み世代は、そのように思いました。