Pocket

先日のニュースで、ずっと、聴いています・・・。かなり落ち込んでいます。絶望です。

なぜか?と自分を問い詰めれば、高橋幸宏さんがお亡くなりになった、YMOの昭和で子供の思い出が遠くなってしまった、結局、自分がその年頃になってきた気づきなのか、

・・・自分の気持ちがわからない。だから、お亡くなりになって悲しいということは、当たり前にあった、自分の人生で大きな流れが変わってしまう、つまり、自分が悲しいに帰着するのか。

とにかく、よくわかっていない。

 

おそらく、混乱ということと思う。だから、悲しいとか、切ないとか、そういった言葉ではまとまらない、思いに気づきます。

ただ、子供の頃、ユキヒロ曲は、実のところ、僕が一番関心が低い、60’sのロックや王道のポップスで、たとえば、YMOのRADIO JUNKは、グラムロックやUKのニューロマンチックな感じだし

 

どちらかというと、飛ばして聴くこともあった。

ところが、アルバム音楽殺人にある、スプリームスのカバー曲「STOP IN THE NAME OF LOVE」によって、モータウンの名曲を聴くきっかけになり、僕は、スティービーワンダーやジェームスブラウン、プリンスなどブラックミュージックを知ることになった。

 

小学校の頃、FM放送局の夕方に、ラジオ番組をやっていて、高橋幸宏さんの紹介をする音楽をエアチェックをすることで、ブラックミュージックや、ソウルミュージック、UKロック、エスノミュージックまで、幅広く聴くことができた。テクノだけではなく、いろいろな音楽が好きで、こだわりなく広げてくれたのは、YMOであり、高橋幸宏さんでもある。

僕が、音楽を仕事にしていた30年前、打ち込みで作曲ができる。と思っていたけれども、歌モノの作品をかなり作るようになり、その自分にも驚いたが、そのきっかけで、初めて歌メロを作ったのは、高橋幸宏さんの声が頭の中にループしており、それで作曲をして、強く影響を受けていたのだ。

 

 

この歳になってよくわかるのは、ヒットしている何かの裏側で、本当にやりたいことは何かと葛藤をする時期があり、バンドやユニットで活動をしている人たちの、ソロ活動でよく伝わってくる。YMOのテクノなファンがいる中で、 のびのび本当にやりたいことを・・・・。

この「薔薇色の明日」のKAGEROUやMAEBUREから、幸せ系3部作の「1%の関係」に続くのかなと思う。ファンであれば、このあたりなはずと思う。

 

KAGEROUの歌詞に

「風は、優しげに歌を歌っている。」

という節がある。

 

YMOでポップスターの悲劇になり、これまでのアーティスト、スタジオミュージシャンの活動から忙しくなり、テクノでドライなサウンドの中での葛藤じゃないかときづく。

「風は、優しげに歌を歌っている。」

ウブで、テクノとは遠い言葉を欲しているのではないか。この時期の高橋幸宏の歳を超えて、ようやく気づくのです。

 

YMOでたくさん聴いていた曲、本当のことを言えば、高橋幸宏さんよりも、坂本龍一さんであった。でも、最近、歌詞を気にするようになり、レコードを聴き直していたり、APPLE MUSICも高橋幸宏のプレイリストを作っていた。

 

「君の肩越しに、朝が通り過ぎて・・」

今の僕は、素直に受け取れる。

 

音は、天気で変わる。湿度だけでもない。雨になれば、びしゃびしゃでも人の気持ちも変わる。だから、アンチテクノにもなりたいと思う。アナログシンセサイザーも、電圧で変わるけれども・・・。ロンドンの天気は曇りがちだ。気分も音も変わる。

 

サディスティックスのテクニカルなドラマーから、コンピュータに支配されてしまったのだ。それでも、ヒットがなければ、ソロアルバムを作れないし、その葛藤だろう。

高橋幸宏さんの訃報の際に、ライディーンが伝わっているし、よく聞きましたと、多くの人が伝える。

 

アーティストとして、伝えたい音楽は何かなと思えば、ソロ作品で、解釈は人それぞれだけれども、音楽に対して感じる気持ちを伝え合うこと、故人は嬉しいのではないか思うのです。ライディーンの期待に対して、本当に自分がやりたいこと、表現したいことは何かといえば、ファンならば気づくと思います。ライディーンを聞くたびに、ちょっとだけ、ひっかかります。

僕は、最近のニュースの記事で、本当とはなにかと伝えていて、多くの人は、文字レベルの嘘をつく、表現は言葉であれば仕方ないのですが、アーティストの本当は、嘘をつけず、答えのない本当を求め続けていること、それが全てではないかと感じるのです。その突き抜けが、「1%の関係」の歌詞に思います。

 

けだかさだけ すてないで

ゆめに あく あなに おちないで

 

全ての作品をレクイエムとして聞き直すこと、伝えることが、僕なりの感謝。自分でまとめています。

 

ありがとうございます。