特注の42インチ1/3カットのタッチスクリーンと
全面アルミ筐体
今回は、YAMAHA FS鍵盤をチューニングしました。
僕は、歳なのかケーブルやボタン、ツマミ、ノブを操作することが面倒で
ソフトのインストールやパッチの切り替えなど
直感を抑制するような、機能を避けたくて
フリックやタップ、スワイプで操作することを一番に。
そして、カチャカチャうるさいのですが、慣れ親しんだ
DX-7やM1などたくさんの名機に採用されたFS-KEYBOARDを再生させて搭載をいたしました。直前まで規格が異なることに気づかず、社員総勢で鍵盤を取りつけました。
音作りよりも、スタジオやステージでの演奏
そして、楽曲制作に使用できる最高のシンセサイザーを作りたい。
その一心でした。
ソフトの開発は、僕流の作り方で1ヶ月。
開発中に、MatrixMusicPadやRectoolsを継承することとして
エンジニアの渡部高士さんや、ゲームのデザインの上田晃さんなど3人体制でPCMシンセを作り上げました。
簡単な仕様をベースに作りながら考える。スタジオのミックスやレコーディングのような開発手法でリモートで展開しました。
また、渡航ギリギリまで、僕も半田ごてを握り、FS鍵盤のMatrix回路を32bitCPUでMIDI変換をおこない、プログラマのサポートで渡航寸前に完成。
FS-鍵盤のタッチレスポンスや、設定したフレーズによって電源ON/OFFを。
そして、Nammの会場で2.4Ghzのワイヤレスのフットスイッチを完成させました。
本当は、2.4Ghzのワイヤレスオーディオを展開したかったのですが、難しいですね。
CPUはサクサクなファンレスのmobile i5に、SSDを実装。
起動も爆速のlinuxからショー向けにWINDOWS10に変更いたしましたが
扱いやすいことが幸いでした。
開発コストも相当ですので、お前の道楽!って思われないよう。
死に物狂いの2ヶ月でした。
会場のミュージシャンの方は、鍵盤のタッチやベロシティが繊細で良い。
弾きやすい!
デザインもCool!とお褒めいただきました。
ただし、価格を聞くとみなさん驚きます。
ごめんなさい。
どうしても筐体や液晶タッチパネルのコストがかかります。
筐体第2号機は、僕の愛機として
オールアルミで、デザイナーの前川さんに
スリムでスタイリッシュ、B&O、AUDIをヒントに考えていただきました。
僕は、音楽からはすっかり離れてしまいましたが
ミュージシャン好みにオーダーメードや
ワンオフB.T.Oで、シンセを提供したいと考えています。
開発費用もある程度は負担できるかもしれません。
メルセデスに対して、AMG
BMWに対してM-gmbhのようなものです。
もちろん、既存のシンセサイザーをカスタムすることもできます。
車だけではなく、楽器も、電子ピアノも
自分好みの色で、部品で、美しくしたいです。
帰国の途中、ロスに立ち寄りまして
村山晋一郎さんと再会。
お寿司をご馳走になってしまいました。ありがとうございます。
いろいろつらかったことが、吹き飛びました。
LosAngelesで村山晋一郎さんと16年ぶりにお会いしました。飛行機が発つ前に連絡して、ロスの空港で!ありがとうございます。嬉しかったです。自分への総括のような気もしました。https://t.co/p7vemiTE0y pic.twitter.com/NW5zbD6c4I
— 南雲玲生 a.k.a djnagureo (@djnagureo) 2016年6月27日
アッパーですが、このシンセのようなものも。
そして、もっともっと大衆的でポップな
何か新しい音楽の仕組みが、新しいチャンスになること。
僕は創造していきます。
あ、このシンセを使って、
音楽作りを久しぶりにやっていこうとも思います。はい。