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プリンス、死の直前に154時間連続で作業していたことが明らかに

 

思えば、18歳の頃

Prince & The Revolution時代のAround the World in a Dayから、「Pop Life」をカバーした。

この頃、

Banglesの「Manic Monday」、Chaka Kahnの「I feel 4 u」とか

POPからSOULまでかなり影響を受けたと思う。

特にManic Mondayは、

僕が、編曲をするために出版手続きのお願いをしたところ、NGで、作家がPrinceだとあとで知った。

Six o’clock already I was just in the middle of a dream〜

♪♪♪♪♪♪♩ ♪♪♪♪♪♪♪♩

1999から、I feel 4 uまでつながる、全盛期のプリンスのメロディだ。

そして

サウンドだって、スネアドラムの異常なまでのアタックの強さ=LinnDrumが好きで、かなり真似をしました。

 

 

プリンスは、記事のように154時間連続作業をしていて、倒れたということ。

多くの人には理解できないかもしれないけれども

先のブログ記事のように、この障害は、刺激であったり報酬が存在するから

中毒のようなものだと考えている。

 

僕は、午後の虚脱問題から2年間治療を受け、また、出会った子供や両親を見ていて

幾つかわかってきたことがある。

 

1.環境や周囲の問題

 

a)親族や周囲も同様な気質が集まりやすい、他者<自分の意識が強い人が多い場合、放置となる。

言語優位の意識の人が多いと、

本人は表情は死にそうなのに、楽しんでいるであろうと(もちろん本人はそうだが)止める人がいない。

b)Princeのように、特異な過集中の成果物がアートであったり、ビジネスとなっている場合

過集中に周囲が無意識で依存してしまう環境が出来あがっている。

本人も、自分そのものの存在以上に、ビジネスや成果物こそ、自分=アイデンティティとなり自尊心が低下する。

 

映画アマディウスでモーツアルトが作曲に集中しすぎて、死ぬシーンも一緒。

モーツァルトは、自尊心が低く、生み出した作品自体によって自分が存在している。

作品を仕上げることで、自分が許される、と思っているのであろう。

 

僕の場合、最近は、食事に誘ってくださったり、話を僕が気づかないぐらい

うまく流れを転換させてくれる方がいるけれども

過集中が止まらない場合は、死ぬ覚悟と思うぐらいでないと、いけないのかもしれない。

 

2.落ち着かない脳

子供に接したり、指導をしてよくわかってきたことだが、

最近「過集中(英語でHyperFocus)」の表現は間違っているのではないかと気づいてきた。

集中するべき対象が見つかって、脳の活動が過剰となり、止められなくなる。

実は、他の集中するべき対象に移行できるが、活動は止まらない。

だから、過活動だと思う。

 

3.刺激と依存

脳が活発だと、問題解決が進み、成功や理想の目的達成する確率が高まる。

成功の手応えを得ることができて、集中が延長する。

ミュージシャンの場合、

特に、サウンドは目に見えなくて、消えてしまう。

良いサウンドが出来た気分や快楽は、永続しないことを知っている。

すごい発想が舞い降りてきて、制作したこと、

表現が思い通りであった場合

「そのテンションや状態が減衰しないように、”今”やらないといけない」

前向きな強迫に変わる。小さな成功が連続することで、活動は延長される。

多くの人が理解するべきことは、

その発想やテンションは、揮発性高いのであり、永続しないから焦るのだ。

 

また、幼少期にADDであった経験は、「飽きるもしれない」であり、

普通の人ができるであろうことが、できない恐怖を持っていて

それにより、他者にどう自分が見られるか過剰になってしまう。

 

僕の場合は、自己ツッコミ(メタ認知)が強いので、

過集中による失敗と恐怖をイメージをしておく。

・頭がフル活動をしているので、周囲が止まって見えるということ。

自分へのツッコミを、他者に向けると、モラハラとなり絶交・絶縁になると覚悟をする。

・雑になること。

非常時モードになっているので、目的までの準備や計画を飛ばしてしまう。

メタ認知が戻るように、机の周りを綺麗に、書類を整理するなどまとめる。

僕の場合は、捨てられない書類を捨てるために

大容量サーバーに、書類をスキャンしてすぐにまとめられるようにしている。

・気づかないこと、隙ができること。

体調に鈍感であり、自分に気づかなくなること。

過集中時は他者が見えなくなるので、トラブルは実は多い。

(このときこそ、うまく利用されるとも思う。)

・空気読みすぎてすぐに反応すること。

 

僕は、空気を読むことを意識的にできる、面倒な気質で

一見多数派にも見られるし、あざといとも見られてしまう、ハイブリッドです。

 

特に過集中を他者に向けると、文脈を読まずに単語単位ですぐに反応するので

アイコンタクトは強いし、人の裏を読みまくるのです。

部分や一瞬一瞬の相手の思考判断は、たくさんある選択肢の一つで

話しながら、キャッチボールで変化するものですが、

時間変化を待てずに全体が見えなくなっていますから、

瞬間の状況で、是非を二極化して考えてしまう。

だから、人に会わないようにしています。

 

でも、本来の自分であれば、マイウェイであり

空気も読まず、自然で、他者を怒らせても、本当にならない。

相手を尊重しなくはなるのですが、結果、尊重することになるのです。

一見自己中ですが、結果が良い方向に伴う。

 

多くの人は、相手>自分として、関係性や調和をはかる。

本質的には、自分が存在するために、相手との関係を保つことだろうし

そもそも、自分とは、というツッコミが少なく

その場の空気に支配をされている。

 

アーティストであったり、人とは異なる仕事

テレビ局のアナウンサーでさえも見ていて、同様だなと思うのですが、

自分が強く存在していなければ、

そもそも分母が小さく、倍率も高く、多くの人が夢に思うようなことをチャレンジしない。 

そういった問題を持つ人というのは、

自分がこうあるべき、こうなりたい

という、メタ認知が強く、他者よりも、調和よりも自分を優先できる。

その場の調和は難しくても、信念やその強さが

作品となり、世の中に大きな還元をしていくのだろうとも思うのです。

そして、周囲からディスられる(という今時な表現)恐怖のあまりに

作品やアウトプットで、社会的な存在を固める。

プリンスの作品は、将来にわたって残り続けるのです!